◆ヤクルト5―2巨人(6日・神宮)

 節目の勝利にも石川らしさが詰まっていた。4回1死満塁で小林、6回1死一、二塁で増田大をきっちり併殺打。14人目の巨人戦30勝(27敗)を挙げ、通算170勝に到達した。「ジャイアンツは小さい時からの憧れのチームでもあるので、入団の時から気持ちが入る」と喜びに浸った。

 12年の開幕戦では9回1死まで無安打投球に封じるなど白星を積み重ねたカード。それでも、苦い記憶がよみがえる。入団1年目の02年。国内ラストイヤーの松井に失投を東京D右中間最深部の「オロナミンC」の看板にぶち当てられた。「テレビで見ていたバッターでしたし、すごいなと」。あの衝撃は今も生きている。

 敗れればCS進出の可能性が絶たれる窮地を救った。金曜の連敗も12でストップ。「今年の7勝は物足りない。まだまだ僕も現役。ひとつでもチームの勝利を持ってきたい」。来年1月で40歳。存在感は今もエースのままだ。(田島 正登)