ソフトバンク―ロッテ22  ノーヒットノーランを達成し、甲斐捕手(左)と抱き合って喜ぶソフトバンク・千賀=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


■千賀滉大(福岡ソフトバンク)
○2–0 vs千葉ロッテ(ヤフオクドーム)
投球成績/9回 被安打0 奪三振12 失点0

 福岡ソフトバンクの千賀滉大が6日の千葉ロッテ戦でプロ野球80人目(91度目)のノーヒット・ノーランを達成した。

 この日の初球は157キロのストレート。そして1番・マーティンを157キロのストレートで空振り三振に仕留めると、その後もリラックスした中で圧巻のピッチングを続けて5回まで1死球のみ。「5回を終わった時に(安打)ゼロだと思いました。残り4イニングを全力で行った」と千賀。7回2死から4者連続三振をマークすると、2点リードで迎えた最終回は2者連続四球で無死1、2塁のピンチを背負ったが、「一発を打たれたら3対2になるそれだけを考えて投げたのが良かった。ここで打たれたらファンからすごいため息が来ると思ったので」と鈴木大地をファーストゴロ、中村奨吾をセカンドフライに仕留めて“あと一人”。最後は4番・井上晴哉を153キロのストレートで追い込んだ後に伝家の宝刀フォークで空振り三振。右手を力強く握り締めると、女房役の甲斐拓也と抱きついた。

 計133球を投げ、4四死球で無安打。三振を12個奪い、内野ゴロ6、内野フライ5、外野フライ4という内容で、今季初&令和初のノーヒット・ノーラン。球団としては前身の南海時代の1943年5月26日の別所昭以来76年ぶり2人目で、福岡移転後、そして福岡ソフトバンクとしては初の達成。そして育成出身者としても史上初。お立ち台の上で「何が良かったか?」と聞かれた千賀は、「拓也のリードです」と同じ育成出身で同期入団の甲斐拓也を称えてニンマリ。「今日は千賀のためにと朝からそう思って(球場に)来ました」と話した甲斐に対し、「今日の朝起きたら、今日お前のために頑張るとLINEをもらいまして、僕も頑張ろうと思いました」と応えてファンを沸かせた。

 8月10日に今季11勝目を挙げるも、続く17日の西武戦で3回9失点の大炎上。その後の2試合も黒星を喫して自身3連敗。それだけに、この日は「しっかり投げようと、それだけを思ってマウンドに立ちました」と千賀。「彼自身、今日にかける想いは強かった。本当にナイスピッチング。すごく落ち着いて、自分を悟ったような感じだった」とは工藤公康監督。最後まで1球1球を丁寧に投げ込み、第一にチームの勝利を考え、その結果の快挙達成だった。静かな口調で「最高です」と噛み締めた頼れるエースは、次回登板へ向けて「チームに勝ちを持って来れるようなピッチングをしたいと思います」と力強く語った。