【ヤンゴン(ミャンマー)6日=杉山理紗】W杯アジア2次予選ミャンマー戦(10日、ヤンゴン)に向けて、森保ジャパンの現地練習場に潜入した。大事な初戦に向けてチームが2日間練習をする場所は、ピッチというよりまるで“田んぼ”。日本代表がまず戦うべき敵はミャンマーの環境だ。

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いよいよ始まるW杯カタール大会をかけた戦いへ、記者はチームより一足早くミャンマーに飛んだ。森保監督は出国前に「その場の環境で力を発揮できる修正能力、対応能力は必要」。練習からさっそく、指揮官の言う“対応能力”が求められることとなりそうだ。

スタジアムから徒歩5分の練習場は、セキュリティーなど皆無。四方は見渡す限り緑に囲まれ、柵のひとつもない。大通りも近く、市民や車の往来も激しい。日本代表の練習は試合2日前から非公開が通例だが、ミャンマーではそうはいかないようだ。

ピッチに目を向けると、ところどころはげているのが目立つ。さらに近寄ると緑より茶色が目に入る。芝生というより、土に少し草が生えただけ。ミャンマーは雨期。指揮官が「グラウンドはおそらくぐちゃぐちゃの中でプレーしないといけないだろう」と懸念するように、雨が降れば完全に“田んぼ”と化すだろう。

芝に足を踏み入れてみると重い。雨期のミャンマーならではの水を含んだ土だ。取材時は雨が降る直前だったため、足を取られることはなかったが、スパイクのポイントが刺さりそうなぬかるみだった。取材後、夕方にかけてミャンマー市内はスコールに見舞われた。日本代表が練習を予定しているのも夕方だけに、練習場はより田んぼに近づきそうだ。

A代表がミャンマーで同代表と戦うのは54年ぶり。2次予選に臨む東南アジア8カ国の中で唯一、直近50年アウェーでの対戦がない未知の場所だ。実際、この日はチームの乗る成田空港発の航空機が予定より1時間17分後に離陸し、ミャンマー到着は予定より約30分遅れと、既にアウェーの“洗礼”を浴びつつある。森保監督が「全て『あるある』だと思って、相手よりうまく乗り切っていきたい」と話していた通り、日本代表にはいち早く環境に順応する力が求められる。