1964年東京五輪のボート競技エイト種目で戦った日本代表の競技艇が保存されることになり、埼玉県戸田市役所2階ロビーで常設展示されている。同市は前回東京五輪の会場だった戸田漕艇場(そうていじょう)があり、競艇場のボートレース戸田もある「ボートの街」。飾られた競技艇は海の森水上競技場(東京)で開かれる来年の五輪ボート競技の盛り上げにも一役買う。

 名前は「VICTORY」。日本漕艇協会(現日本ボート協会)が勝利を願って名付けた。全長16・4メートルで国内最高峰の木材とされる長野県の御料林の木曽ひのきを使った。体格で劣る日本人選手のために軽量化を図り、当時は重さ120キロが標準のところを90キロにまで削り込んだ。

 64年大会には14カ国が参加。日本は予選3位で敗者復活戦にまわり、優勝した米国に序盤500メートルまではリードしたが敗退。順位決定戦で10位となった。