バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)。日本代表の八村塁(21、ウィザーズ)にとって、1日のトルコ戦はほろ苦い大会デビュー戦となった。相手3人から同時に厳しくマークされる場面もあり、わずか15得点。世界の強豪のしたたかさを思い知らされた。

 「得意な(中距離の)ショットを打たせないような守備をされて、実際にその通りになってしまった」。八村は2日、報道陣の取材に対し、そう振り返った。他の日本の選手が八村にパスを出そうとすれば、トルコ選手はコースをふさぎ、仮にパスが渡っても複数のトルコ選手が必ず八村を警戒する。「研究された。僕がどういう選手か(トルコは)よくわかっていた」と八村は感じたという。

 3日に対戦するチェコも、同様の守り方で臨んでくることが予想される。トルコと同じ平均身長2メートルで、より激しいマークが持ち味だ。日本の攻撃は、八村にマークが集中した時にいかに周囲が動けるかがカギになる。八村は「ボール回しをしっかりやっていかないといけない。僕だけが得点を取れるわけでなく、他の選手も取れる。どれだけ日本のバスケットができるかだ」と言う。

 開幕直前には発熱で周囲を心配させたが、体調面については「大丈夫です」と万全を強調。そして自信も失ってはいない。

 「僕は中距離のシュートだけの選手ではない。ぼくももっと頭を使ってやりたい」(上海=河野正樹)