バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)が開幕した。八村塁が日本選手として初めて米プロNBAでウィザーズからドラフト1巡目指名を受けるなど上げ潮の日本代表は、史上最強のチーム編成で、2次リーグ進出(16位以上)をめざす。2020年東京五輪の試金石ともなる大会だ。

■「チャンスはある」

 W杯前にあった国際強化試合で出場した4試合全てでチーム最多得点。八村塁は間違いなく日本代表の中心だ。「一番年下だけど、リーダーシップを取り、プレーで見せられるようになりたい」と自覚は十分。フリオ・ラマス監督も「NBAドラフトにかかったことは偉業。今もいい選手だが、もっと成長する。いずれ偉大な選手になる」と高く評価する。

 ただ、まだ21歳。八村の経験は浅い。NBAでは1試合もプレーしていない。1次リーグで対戦するトルコ、チェコ、米国はいずれも格上だ。米国は選手全員がNBA選手。チェコ国籍を持つ選手が1人、トルコ国籍を持つ選手が5人、昨年10月の開幕時にNBAに登録されていた。

 「塁への周りの期待は膨らんでいるが、世界規模の大会に出場するのは初めて。我々は彼を守り、バスケットだけに集中させたい」「日本の選手は国際大会のレベルに慣れないといけないし、世界とは経験の差がある」。アルゼンチン代表を率いて五輪、W杯に出場したラマス監督は、そう感じている。

 W杯前の国際強化試合で、八村が相手から厳しいマークを受ける場面は少なくなかった。ただ、周りの生かし方を高めるなど、八村自身も成長している。14年の17歳以下世界選手権では得点王となり、米国相手に全くひるまず25得点を奪った。「アンダーとトップ(クラスの大会)は違うので、戦ってみないとわからない」と言いつつ、「頭を使ったプレー、全員が『ハッスル』できるところはどのチームにも負けない。チャンスはある」と手応えも深めている。