バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)が開幕した。八村塁が日本選手として初めて米プロNBAでウィザーズからドラフト1巡目指名を受けるなど上げ潮の日本代表は、史上最強のチーム編成で、2次リーグ進出(16位以上)をめざす。2020年東京五輪の試金石ともなる大会だ。

■NBAスカウトに実力見せる

 「わくわくしかない」。W杯で世界の強豪と戦うことを心待ちにしているのが馬場雄大だ。

 「ずっと挑戦したかった」というNBAサマーリーグに、7月、初参加した。サマーリーグはNBAでドラフト指名された選手、NBAをめざす世界の若手たちがこぞって集まる登竜門。実力を見せつけようと選手たちはギラギラしていた。そこで馬場が感じたのは「バスケはスポーツじゃない。きれいごとが通用しない格闘技だと思った。1対1でどう倒すか。そこをみんなが意識している」ということだった。

 身長198センチ。日本選手としては大柄ながら、素早く動け、ジャンプ力もある。国内では簡単に1対1で勝ててしまうので、大学4年生の途中でプロ入りしたが、Bリーグでの試合でも能力をもてあましているように見えた。サマーリーグは違った。「周りのレベルが高ければ高いほど、そのレベルに行こうとする性格」だという自分を再発見した。

 言葉の面などで苦労したものの、リングに向かって積極的に仕掛ける持ち味は通用したと実感する。「向こう(NBA)でもやれるという手応えがあった」。その自信を確信に変える舞台がW杯だ。「今まで築き上げたものをぶつけたい。NBAからスカウトが見に来るので、オファーをもらえるように活躍したい」