陸上の記録会「富士北麓(ほくろく)ワールドトライアル」が1日、山梨・富士北麓公園陸上競技場であり、女子100メートル障害で今季6年ぶりに競技復帰した寺田明日香(パソナグループ)が12秒97(追い風1・2メートル)で日本新記録をマークした。日本勢で初の12秒台を記録し、27日から始まる世界選手権の参加標準記録(12秒98)も突破した。

 寺田は結婚や出産、7人制ラグビーの挑戦を経て、今季6年ぶりに陸上の世界に復帰。8月に行われた福井の大会で、金沢イボンヌが2000年に樹立した13秒00の日本記録に並んでいた。

■ママでも進化を証明

 12秒97。日本勢で初めて13秒の壁を突破した寺田は、跳びはねて喜んだ。「(ハードルの)1台目だけに集中していた」と、苦手だったスタートで勢いよく飛び出してリズムに乗った。

 結婚や出産、7人制ラグビーの挑戦を経て、今季6年ぶりに陸上界に復帰した。家事や子育てもあり、練習は週に4日しかできないが、「それぐらいの方がメリハリをもってできる。ラグビーで足腰も強くなった」と前向きにとらえる。

 応援に来ていた5歳の長女・果緒ちゃんから「ママ、おめでとう」と声をかけられると、とびっきりの笑顔に。「ママでも進化できることを証明できてうれしい」と声を弾ませた。