バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)が開幕した。八村塁が日本選手として初めて米プロNBAでウィザーズからドラフト1巡目指名を受けるなど上げ潮の日本代表は、史上最強のチーム編成で、2次リーグ進出(16位以上)をめざす。2020年東京五輪の試金石ともなる大会だ。

■「トルコは勝てない相手じゃない」

 日本は過去にW杯で欧州勢に一度も勝ったことがない。そんな過去など全く気にしないのが、米国出身のファジーカス・ニックだ。「(1次リーグ同組の)トルコやチェコは、勝てない相手ではない。W杯に出場するだけで喜ぶのではなく、16強に進むタイミングだ」と言い切る。

 米ネバダ大リノ校で全米大学選手権に4年連続で出場。無名校を躍進させ、07年にNBAのドラフト指名を受けた。NBAや欧州のリーグでプレーし、日本代表の中で経験値は飛び抜けている。4連敗からの8連勝で突破を果たしたアジア予選でも、大車輪の活躍を見せた。

 日本の選手は必ずしも大きくないが、シュート力に優れ、相手のマークを外す組織力にたけている。「守備戦術のレベルは高いし、ラマス監督が作りあげた速攻も、時間をかけた攻撃も良くなっている」とファジーカス。12年から日本でプレーし、日本の実力を外からも内からも見てきた。今、「日本のバスケットはいい流れにあると思う」。

 米国にいたら夢のまた夢だったW杯や五輪。八村だけが日本の得点源であったなら、相手のマークは集中し、抑え込まれるだろう。そこにファジーカスが加わることで日本の攻撃は多彩になる。「日本バスケを成長させたい。世界の10~15位くらいにいけるところを見せたい」