近畿大学 - 神戸大学

2019年8月31日(土)19:20~21:16
於:EXPO FLASH FIELD  天候:曇り  観衆:1,700人

チーム                   1Q  2Q  3Q  4Q  合計

近畿大学(0-1-0)   0    0     0    0     0

神戸大学(1-0-0)   0    0     7    0     7
 

関西学生アメリカンフットボールリーグ第1節、2日目の第2試合。近畿大学KINDAI Big BLUEと神戸大学RAVENSの試合は激戦となった。

昨シーズンの最終節に繰り広げた44-31の壮絶な点の取り合いとはうって変わって、タッチダウン1本勝負の展開。しかしこの試合の鍵は、両チームのディフェンス陣ではなく、オフェンス陣だった。

前半戦は近畿大の時間が続いた。近畿大オフェンスの中心となったのはQB#3清水。一瞬の隙を突き、自らの足で幾度となくファーストダウンを獲得した。ランプレーに強みを持つ清水は「行けると思ったら行け」と言うヘッドコーチの言葉を信じ、常にスペースを探す。また自身は一年生でもあり「ミスをしても先輩たちがカバーしてくれる」と、仲間を信じた。

しかしこの試合では、チーム全体で決定力に欠けた。自陣30ヤードから始まった最初のドライブを粘り強く敵陣29ヤードまで運び、最後はフィールドゴールを狙うも失敗。その後も敵陣へ攻め込むものの得点には至らない。

分岐点となったのは近畿大の前半最後の攻撃だ。敵陣41ヤードまで攻め込んで残り時間1分6秒。まずQB清水からWR#2谷口へのパスで3ヤード、2ndダウンは清水のランで1ヤード。近畿大はここでタイムアウトを取り、3rdダウンで再びWR谷口にパスが決まり、5ヤード獲得、ダウン更新まで残り1ヤード。

ここで神戸大がタイムアウトを取った。「自分たちのテンポが崩れた」と清水。直後の4thダウンギャンブルに失敗した。清水は「前半の無得点が敗因」と悔やみ、「次戦は前半から」と言葉に力が入った。

対する神戸大。矢野川ヘッドコーチは「想定外だった」と前半を振り返った。しかし「準備はしていた」とも明かし、ディフェンス陣の粘りを称えた。

神戸大は前半を粘って耐え抜くと、後半は攻勢に転じる。自陣3ヤードから始まった後半最初の攻撃シリーズで7分17秒を費やし、14プレー97ヤードのタッチダウンドライブを結実させた。

このドライブで輝きを放ったのはQB#19 是澤、WR#25 坂本、WR#88 安藤の3人だ。ハーフライン付近で3rdダウン20と追い込まれた場面、WR坂本が28ヤードのパスを鮮やかにキャッチ、チームに勢いをもたらした。さらに敵陣23ヤードからQB是澤がWR安藤へ18ヤードのパスを決め、決定的な働きをした。

この時のことを安藤は「前回のハドルから決まるプレーをしぼっていた。直前のプレーで反則(ホールディングで10ヤード罰退)をしたので挽回したかった」と振り返った。

実はこのドライブ、どこで途切れてもおかしくないほど反則が目立っていた。そのことについても「このドライブを必ず取ろう」(安藤)と、ノーハドルを取り入れるに当たって取り組んできた攻撃への集中力の強化がここに発揮された。次戦に向けて「反則の多さを改善し、個々の力をより強くして臨みたい」(安藤)と上位進出に向けて気合十分だ。

「この一戦は上位を目指す第一段階」と、矢野川ヘッドコーチ。昨シーズン最終節の雪辱を果たした。

記事:沼田 眞希 立命館大学/ Pump Up 学生アメフト