(24日、日本86-83ドイツ)

 世界最高峰NBAのチームに昨季開幕時点で所属していた選手を4人もそろえるドイツを、日本が破った。晴れやかな表情で、ラマス監督は言った。「選手たちが、スマートに対処してくれた」

 日本の1点リードで、最終Qは残り1分半を切っていた。得点源の八村と渡辺雄には厳しいマーク。それでも、一瞬の隙を、司令塔の篠山は見逃さなかった。「自分の前が空いた」。両ベンチで最も小さい178センチが自ら切り込み、平均身長2メートル超のドイツ選手でも触れない、高い軌道でシュートを沈め、突き放した。

 攻撃では本来、速い展開を得意とするが、あえて速攻の回数を少なくするなどして試合運びをコントロール。守備が整わないうちの逆襲を避けるのが狙いだった。22日のアルゼンチン戦より総失点を25点減らした一方、最終Qではこの試合最多の28得点。「最後まで集中力が切れなかった」と篠山。無理のないペース配分が勝負どころで生きた。

 欧州の強豪相手に挙げた勝利。両チームともにW杯前の調整段階だけに、篠山は「相手が100%かは分からない」と控えめだったが、その隣で、八村は声を大にして言った。「勝ちは勝ち」。チームに自信をもたらす一戦となったことは間違いない。(清水寿之)

 八村 「ドイツは『日本なんかに負けたくない』と思っているはずで、そこに勝てたというのは大きい」

 渡辺雄 「(負傷した)足首の調子は良くなっている。(14得点した)後半はいい流れでプレーできた」