「バスケットボール男子・国際親善試合、日本93-108アルゼンチン」(22日、さいたまスーパーアリーナ)

 31日に中国で開幕するW杯に出場する世界ランキング48位の日本は同5位のアルゼンチンに93-108で敗れた。序盤からエースの八村塁(21)=ウィザーズ=がダンクシュートなどで得点。後半に渡辺雄太(24)=グリズリーズ=の得点などで一時リードを奪うなど、強豪相手に善戦した。日本は24日に同22位のドイツ、25日に同51位のチュニジアと対戦する。

 あと一歩だった。世界ランク5位の強豪相手に第3Q残り2分までリード。過去最高クラス1万6211人の観客からは大歓声。みなが本気で金星を夢に見た。「最後は経験の差で離されたけどいいものは出せた」と八村。日本のバスケットボールが世界のトップに肩を並べる力があることは証明した。

 中心はやはり八村。開始1分でNBA選手として臨む代表戦で初めてダンクシュートを決めると、第2Qには相手ボールをカットし再びダンク。前半残り2分では3点シュートをスパッと沈め両軍トップの23点を奪った。

 期待に応えるパワフルな一撃に「見せられて良かった」と笑顔。リバウンドはチーム2番目の7本、アシストもPG篠山に次ぐ5本を記録し、守備では懸命にボールを追って献身的なプレーを見せた。「チームメートに勇気を与えるプレーをしたかった」。プレー時間は両軍最多の30分超だが、ばてた様子はない。紛れもないチームの要だった。

 W杯初戦まで残り10日ほど。「相手はゲームの勝ち方を知っていたが、ほかの差はそこまでないと思った」と八村は分析する。最後にじわじわと引き離され結果は15点差だったが、世界トップと対等に渡り合えるだけの地力はついている。

 「負けたけど、絶対に忘れちゃいけない試合。学んでいかないと」と八村。惜しかった、で終わらせるつもりはない。バスケ界に巻き起こる力強い追い風と大声援を味方に、大番狂わせを起こす準備は着々と進んでいる。