「スポーツクライミング・世界選手権」(20日、エスフォルタアリーナ八王子)

 東京五輪と同形式の3種目による女子複合の決勝が行われ、5位に入った野中生萌(22)=XFLAG=を含めた上位7人(1カ国・地域2人まで)が五輪出場の前提となる「参加資格」を獲得した。

 野中は五輪内定こそ逃したが、5位で日本勢2番手となり、五輪参加資格を獲得。「すごい熱い戦いだった」と、し烈な争いを振り返った。

 両肩に不安を抱えての出場だった。13日のボルダリング決勝後には左肩を悪化させた。この日は痛み止めを服用し、肩にテーピングして参加。日本記録を持つ得意のスピードでは勝負どころでのミスが目立ち4位。日本勢を引き離せず「やらかしたなと思っていた」。だが、「まだチャンスはある」と切り替え、ボルダリングを4位、苦手のリードを5位でまとめ、日本人2位を死守した。

 今後は来年の代表争いを見据え、肩の回復を図る。「手術しないと治らないと言われている。付き合っていくしかない」。その目は闘争心に燃えていた。