15日夜、IFSCクライミング世界選手権2019八王子(エスフォルタアリーナ八王子)はリード女子決勝を行い、ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)がボルダリングに続く今大会2つ目の金メダルを獲得。2位にミア・クランプル(同)、3位に日本の森秋彩が入った。

 日本から森、野口啓代が進出した女子決勝は、先頭のジュリア・シャノーディ(フランス)が30+、ジェシカ・ピルツ(オーストリア)が35+、そして野口が38+と、選手が登場するごとに到達高度を更新していく展開となった。4番手のソ・チェヒョン(韓国)は野口と高度38+で並んだが、準決勝で上位だったソが暫定1位で折り返した。

 残すは4人となり、5番手のミア・クランプル(スロベニア)が高度39+に到達。さらに記録を更新する。

好記録をマークしたミア・クランプル。

 ここから準決勝トップ3が登場。準決勝3位の森は中間部の2つハリボテが並んだゾーンで苦戦するも、大声援を後押しに上位陣の高度へと迫っていく。しかしクランプルの記録にあとわずかというところで力尽き、38+で優勝には届かなかった。

 ヴィータ・ルーカン(スロベニア)が暫定6位の成績に終わり、残すはガンブレットのみに。一昨日のボルダリング優勝で勢いを増すガンブレットは、左右を辿る複雑な決勝ルートにも迷うことなく突き進んでいく。順調なペースで最終面に達すると、暫定トップの39+も超え、TOP直前まで迫る43+でフォールとなった。

力を振り絞って高度を伸ばした森。初の世界選手権で3位に入った。

今大会絶好調のヤンヤ・ガンブレット。コンバインドでも金メダルの可能性が残る。

 これでガンブレットは今大会2種目目の制覇。またリード種目では世界選手権2度目の優勝となり、前回大会で完登しながらも到達時間の差で破れた雪辱を果たして王座に返り咲いた。

 そして同じスロベニアのクランプルがシニア国際大会最高成績となる2位、世界選手権初出場の森は野口の記録を抜き日本人最年少表彰台となる3位でランクインした。野口は5位でのフィニッシュとなった。

5位に入った野口啓代。コンバインド予選出場に向けて好位置につけたといえる。

<決勝リザルト>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/43+
2位:ミア・クランプル(SLO)/39+
3位:森 秋彩/38+ ※準決勝3位
4位:ソ・チェヒョン(KOR)/38+ ※準決勝5位
5位:野口 啓代/38+ ※準決勝6位
6位:ジェシカ・ピルツ(AUT)/35+
7位:ヴィータ・ルーカン(SLO)/30+ ※準決勝2位
8位:ジュリア・シャノーディ(FRA)/30+ ※準決勝8位

※左から氏名、所属国、成績(到達高度)

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取材・文

編集部 /

写真

窪田亮