15日、エスフォルタアリーナ八王子で行われているIFSCクライミング世界選手権2019八王子はリード男子準決勝を行い、日本勢から楢崎智亜、原田海が決勝に進出した。

 男子準決勝は日本の楢崎明智からスタートし、高度28+でまずまずの記録を残す。その後は29+が最高で、なかなか高度30を超えられない展開が続くが、17番手のアダム・オンドラ(チェコ)が37+まで、さらに21番手のアレクサンダー・メゴス(ドイツ)が40まで記録を押し上げることに成功した。

 準決勝も終盤に入り、カナダのショーン・マッコールと原田海が決勝進出圏内に入って競技を終えると、残すは予選を首位タイで通過していた3名のみとなる。

 その先頭の楢崎智亜は、昨日の予選と同じく軽快な登りで素早く高度を上げる。苦戦する様子もなく壁の最終面に到達すると、38まで高度を伸ばし暫定2位につけた。残る2人のサッシャ・レーマン(スイス)とヤコブ・シューベルト(オーストリア)が記録を伸ばせなかったため、楢崎の2位通過が決定した。

 また、同じ日本勢からは原田海が5位で通過。楢崎明智は12位、藤井快は14位、西田秀聖は22位で敗退となった。

準決勝首位通過はドイツのアレクサンダー・メゴス。

原田海は5位となり2大会連続で決勝に進出。

<敗退選手コメント>


楢崎明智(12位敗退)
「課題の相性は合っていたと思っていて、落ちたポイントでも余力はあった。ただ、体のポジションが悪くて最後の一手まで頑張れなかったという印象。昨日の予選で良いイメージがなかったので、今回はやる前からナーバスになっていた。でも課題の相性も良いし、思ったよりも体が動いたので決勝には行きたかった。アダム・オンドラ選手を見ていて、自分の苦手な動きのときに、咄嗟の判断でポジションを楽な位置にはめ込むテクニックが足りなかったと思った。ここまでの順位であればスピードで大きなミスをしなければコンバインドへは進めるとコーチから言われている。でもあまりそこは気にせず、次のスピードでは自己ベストを目指して頑張りたい」


藤井快(14位敗退)
「落ちたところは単純に疲れていて押さえきれなかった。内容があまりよくなかったので少し不安が残る形になってしまった。感覚はそれほど悪くないと思っていたが、実際に登ってみたらルートの中でうまく休むポイントが作れず、最後の数手伸ばすための体力が残されていなかった。(明後日の)スピードは今6.4秒台が自分の記録なので6.2秒台くらいが出せたらいい。スタートが苦手だったので重点的に練習してきた。そこをうまく出せれば6.2秒台は出せると思う。明後日はそこを目標にしてタイムが出せればコンバインドへの自信になる」


西田秀聖(22位敗退)
「練習不足を実感した。最終面は自分の得意系だと感じていて、そこに入れば決勝に残れるのではと思っていたので、その前で落ちてしまったので悔しい。今は単純に練習がしたいという気持ち。ボルダーの動きが出てくると思っていたので、そこの練習が足りなかった。もっと練習して、リードにつなげていけるようにしたい。また世界選手権の舞台に立って、次こそは決勝に残って優勝をしたい」

<準決勝リザルト>

1位:アレクサンダー・メゴス(GER)/40+
2位:楢崎 智亜/38
3位:ショーン・マッコール(CAN)/37+ ※予選
4位:アダム・オンドラ(CZE)/37+
5位:原田 海/31+
6位:ヤコブ・シューベルト(AUT)/30+
7位:ステファノ・ギソルフィ(ITA)/29+
8位:ハネス・プーマン(SWE)/29+
――――――
9位:ヤコブ・コーンクニー(CZE)/29+
10位:ドメン・スコフィッチ(SLO)/29+
11位:ティム・ロイザー(NED)/28+
12位:楢崎 明智/28+
13位:ドミトリー・ファキリャノフ(RUS)/27+
14位:藤井 快/26+
15位:マーティン・ストラニク(CZE)/26+
16位:ルドルフ・ルアーナ(USA)/26+
17位:ウィリアム・ボシ(GBR)/26+
17位:キム・ハヌル(KOR)/26+
19位:マルチェッロ・ボンバルディ(ITA)/26+
20位:マルティン・ベルガント(SLO)/26+
21位:ショーン・ベイリー(USA)/26
22位:西田 秀聖/26
23位:サッシャ・レーマン(SUI)/25+
24位:チョン・ジョンウォン(KOR)/25+
25位:ロメイン・デグランジュ(FRA)/21+
26位:ウラディスラフ・シェフチェンコ(RUS)/14+

※上位8名が決勝進出
※左から氏名、所属国、成績(到達高度)

CREDITS

取材・文

編集部、篠幸彦 /

写真

窪田亮