15日、大会5日目を迎えたIFSCクライミング世界選手権2019八王子(エスフォルタアリーナ八王子)はリード準決勝を行い、女子は日本勢から森秋彩、野口啓代の2人が決勝進出を決めた。

 女子準決勝は、最多5名を送り込んだスロベニア勢が上位争いをけん引する。まずは9番手で登場したヴィータ・ルーカン。7番手の小武芽生が暫定トップに立つ高度29+を記録した後の9番手として登場した18歳のホープが、一気に35まで高度を伸ばして首位に浮上する。

スロベニアのホープ、ヴィータ・ルーカン

 さらに同国のルチカ・ラコベッチが30+、ティヤサ・カランが29と好記録を残していく。なかなかルーカンの記録に迫る選手は現れなかったが、20番手のミア・クランプル、こちらもスロベニアの19歳が高度34で暫定2位へとつけた。

 その後に登場した注目の野口啓代、15歳の新星ソ・チェヒョン(韓国)は、危なげない登りで決勝進出圏内に到達。予選を2位通過していた森は高度34+まで記録を伸ばし、クランプルを抜いて暫定2位となった。

 そしてラストを登るのは、やはりスロベニア勢のヤンヤ・ガンブレット。ぐんぐんと高度を上げると、38+でルーカンらを抜き去り、予選に続く首位でのラウンド通過となった。

 小武は11位、伊藤ふたばは14位で惜しくも敗退。肩を負傷している野中生萌はコンバインドに向けた肩の温存からか、準決勝を棄権した。

<敗退選手コメント>


小武芽生(11位敗退)
「力は出し切れたが、もっと省エネで真ん中のパートをこなすこともできた。そうすればあと数手は行けたと思うので悔しい。あまり日本では見たことがない目玉焼きのような大きなホールドがついていて、どれくらい持てるかが分からなかったので少し不安だった。リードで上位になれたので、スピードで今の自分のタイムを出せれば、コンバインドの予選には進めると思う。気を抜かずに、明日回復して明後日のスピードに臨みたい」


伊藤ふたば(14位敗退)
「今シーズンのリードW杯では準決勝で出し切れないことが多かったが、今回は出し切ることができて、満足する登りができた。初めて触るホールドで保持感がわからず握ってしまって下からパンプしてしまった。昨日に比べるとルートが蛇行していて長くなっていたので疲労感は強かった。(明後日の)スピードは安定して9.2秒くらいは出せるようになってきているので、そこをしっかり出すようにして、(出場できれば)コンバインドの予選、決勝ではベストを出せるように頑張りたい」

<準決勝リザルト>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/38+
2位:ヴィータ・ルーカン(SLO)/35
3位:森 秋彩/34+
4位:ミア・クランプル(SLO)/34
5位:ソ・チェヒョン(KOR)/33+ ※予選5位
6位:野口 啓代/33+ ※予選6位
7位:ジェシカ・ピルツ(AUT)/30+ ※予選8位
8位:ジュリア・シャノーディ(FRA)/30+ ※予選12位
――――――
9位:ルチカ・ラコベッチ(SLO)/30+
10位:アナーク・バーホーベン(BEL)/30
11位:小武 芽生/29+
12位:ティヤサ・カラン(SLO)/29
13位:ティナ・ヨンセン・ハフソース(NOR)/29
14位:伊藤 ふたば/28+
15位:ブルック・ラバトウ(USA)/28+
16位:イエブゲニヤ・カズベコワ(UKR)/27
17位:アレハンドラ・コントレラス(CHI)/24+
17位:ショウナ・コクシー(GBR)/24+
19位:モーリー・トンプソン・スミス(GBR)/24
20位:ローラ・ロゴラ(ITA)/24
21位:サンドラ・レトナー(AUT)/24
22位:キム・ジャイン(KOR)/22+
23位:エラン・レカビ(IRI)/16+
24位:ツァン・ユートン(CHN)/14+
25位:イヴァ・ヴェモロヴァ(CZE)/14+
棄権:野中 生萌

※上位8名が決勝進出
※左から氏名、所属国、成績(到達高度)

CREDITS

取材・文

編集部、篠幸彦 /

写真

窪田亮