◆報知新聞社後援 バレーボール 全日本小学生大会最終日(9日、とどろきアリーナ)

 男子、女子、混合の8強による決勝トーナメントが行われ、男子は東京杉一(東京)が6大会ぶり3度目の優勝。決勝で4度目の顔合わせとなった長年のライバル・片桐VBC(奈良)を2―0のストレートで下した。女子は上黒瀬(広島)、混合は夢前JVC(兵庫)が初の栄冠を手にした。

 東京杉一が、東西の強豪対決を制した。決勝で顔を合わせた片桐VBCは指揮官同士も23年目の付き合い。互いに全国優勝の経験を持ち、練習試合でも何度も対戦するなど、切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルだった。

 1―0で迎えた第2セットは終盤まで接戦となったが、宇賀田真一監督(65)から「勝つのはお前たちだ!」とカツが入り、一気に集中力を高めてミスなく得点を重ねた。主将の佐々木綾星(6年)は「勢いに乗ったときに、ちゃんとサーブなどで波に乗れることがチームの強さ」と満面の笑みを浮かべた。

 新チームが始動した昨秋、メンバーは「絶対に日本一になる」と目標を掲げ、指揮官も「日本一の子どもたちにしてやる」と誓った。男同士の約束を果たし、佐々木主将は「ずっと目標にしてきたので優勝できてうれしい。みんなありがとう」と感謝した。

 ◆女子・上黒瀬(広島)2度目出場V

 小林直輝監督はタオルを顔に巻いて涙を隠した。「ウチは小さなチーム。目標はベスト8でした。よく優勝できたと思います」。サーブの強化と徹底したレシーブ、速い攻撃をモットーに練習を積み重ね、2度目の出場で頂点を極めた。圧巻は準決勝。クイック攻撃を得意としている香南VBC(香川)をサーブで崩して勝負を決めた。決勝戦はフルセット。粘りで手にした優勝でもある。

 ◆混合・夢前JVC(兵庫)再発足から頂点

 優勝の瞬間、池田貴監督は床に前のめりで倒れ込んだ。大粒の汗と大粒の涙。「これまで5回、全国大会に出場しましたが、16年に一度は解散しました。17年に再発足した経緯がありましたので感無量です」。チームには3人の息子も在籍しているが「区別はしません。チームが一つになるこが大事ですから」と強調。長男で主将の池田海心(6年)は「明日、みんなでディズニーランドに行くのが楽しみ」と最高の笑顔を見せた。