NHKは9日、大河ドラマ「いだてん」に、競泳金メダリストの北島康介さん(36)が出演すると発表した。戦後間もなく「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた世界的な競泳選手、古橋広之進さん(2009年に死去)を演じる。北島さんのドラマ出演は初めてだという。10月20日放送の第40回で登場する予定だ。

 北島さんはNHKを通じて、「ドラマ出演のオファーが来るとは想像もしていなかったので驚きました」とコメントした。

 北島さんが初めて日本代表入りしたとき、古橋さんは日本水泳連盟の会長だったという。「おそらく僕が古橋先生のことを直接知っている最後の世代で、古橋先生から厳しいお言葉だけでなく、水泳に対する思いやここに至るまでのお話を聞く機会がありました。僕より下の世代やこれからの水泳界・スポーツ界に、古橋先生がこういう人だったんだということを少しでも伝えられたらと思います」としている。

 古橋さんは現在の浜松市生まれ。1948年には400メートルと1500メートル自由形で、同年のロンドン五輪の金メダル記録をしのぐ世界新記録を打ち立てた。その後も世界新記録を更新し、米国のマスコミから「フジヤマのトビウオ」と呼ばれて、戦後の日本国民を勇気づけた。引退後は日本水泳連盟や日本オリンピック委員会の会長を務めた。(真野啓太)