大規模改修を進めていた東京都障害者総合スポーツセンター(北区十条台1丁目)が28日、リニューアルオープンした。改修は2017年3月から始まり、昨年7月には体育館など屋内施設が先行オープン。200メートルトラックなどを備えた屋外運動場やテニス場が完成し、全館が利用できるようになった。

 ボッチャなどに使える多目的室やトレーニング室などを備えた2階建ての棟を増設。全長50メートルだったアーチェリー場を国際大会と同じ70メートルに拡張した。テニスコートを2面から3面に、異性の介助者とも利用できる家族更衣室を2室から4室に増やした。運動場とテニスコートには夜間照明を新設し、午後8時20分まで利用できるようになった。

 4大会連続でパラリンピックに出場した星義輝さん(71)らアスリート5人のトークショーも行われた。星さんは1964年東京パラリンピックの観戦がきっかけで、車いすバスケを始めた。64年大会で日本の障害者スポーツが遅れていることを実感したという。その後、テニスに転向し、後進の育成にも力を入れる。「来夏のパラリンピック、会場を満員にしましょう」と呼びかけた。

 トラックで練習した義足ランナーらの陸上クラブ「スタートラインTokyo」の手塚圭太さん(56)は「東京五輪・パラリンピックに向けて改修中の施設が多く、練習場所が少なかったので、ようやく使えるようになってよかった」。中学2年の福田柚稀さん(13)は「地面を蹴る感覚がちょうどよくて、走りやすい」と話した。

 開所式で、小池百合子知事は「障害のある人もない人も、ともにスポーツを楽しめる環境をレガシーとし、真のダイバーシティー東京をつくっていきたい」とあいさつした。