水泳の世界選手権第5日は16日、韓国の光州などであり、女子高飛び込み準決勝で荒井祭里(まつり、JSS宝塚)が312・45点の10位で上位12人による決勝へ進出し、東京五輪の代表に事実上内定した。決勝を棄権せず、順位が確定した時点で正式に内定。日本女子では第1号となる。

 練習は、うそをつかない。

 女子高飛び込み準決勝。荒井は4本目の演技を終えて10位。準決勝敗退となる13位との差はわずかに7・15点だった。最終の5本目を前に、自ら言い聞かせた。「練習ではうまく出来ていた種目。その通りに思い切りやるだけ」

 後ろ宙返りで飛び出し、2回転半する間に体を1回半ひねる。入水時の水しぶきも抑え、この日の演技で自身2番目に高い70・40をマーク。「(決勝進出の)12人に入れてうれしい」と素直に喜んだ。

 兵庫県出身の18歳。東京五輪の出場内定第1号となった寺内健が幼少期から拠点とするスイミングスクールの所属だ。小学1年で飛び込みを始めたが、寺内も指導する馬淵コーチの第一印象は「五輪を目指すレベルからすれば、普通以下」。

 そんな彼女をここまで押し上げたのは、練習に対する真面目な姿勢だ。「こちらが止めるまで続けてしまう」と馬淵コーチ。これは、と思ったアドバイスを聞き入れる素直さも持ち合わせる。同僚の選手から教わった入水のコツを練習で体に染みこませ、水しぶきを抑える技術は今や世界トップレベルだ。

 自身初の五輪をほぼ確実にしても、浮つくこと無く言った。「試合で失敗した種目は、練習でも出来なかったところ。直したい」。早くも、次の練習のことを考えていた。(清水寿之)