(7日、大相撲名古屋場所初日)

 先場所の優勝力士として上がった土俵は「とても緊張した」と朝乃山。懸賞28本、大歓声の初日で、優勝がフロックではないとみせつけた。上位陣総当たりの場所を白星発進だ。

 立ち合いが強烈な豪栄道を組み止め、投げもしのいで前へ。逃げる相手を正面にとらえながら、素早く右を差して寄り切った。「自分から圧力をかけたのがよかった」と朝乃山。八角理事長(元横綱北勝海)も「馬力がある。今場所も期待させる相撲。これで上位陣は(朝乃山が)本物だ、となったな」とうなった。

 西前頭8枚目だった先場所、三役経験のない力士では58年ぶりに賜杯(しはい)を抱いた。富山県勢103年ぶりの快挙に地元は大盛り上がり。母校近大でもパレードが行われるなど祝賀行事が続いた。「想像以上に疲れた」と25歳は正直だ。