進化した姿で戻ってきた。東北楽天の絶対的守護神、松井裕樹がファン投票1位の評価を手に2年ぶりの球宴マウンドに向かう。

 高卒2年目の2015年から3年連続で30セーブをクリアし、オールスターにも2度(2015年、2017年)と出場して地位を確立したが、昨季は開幕から救援失敗が続いて守護神の座を明け渡し、6月上旬に0勝5敗、防御率5.01という成績のまま2軍降格。最終的に53試合に登板したが、5勝8敗5セーブ、防御率3.65と不甲斐ない成績に終わった。

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 その悔しさと反省を胸に臨んだ今季は、開幕から再び不動の守護神として存在感を発揮。復活というよりも進化したピッチングを見せ、シーズン70試合を終えた時点で、登板38試合、1勝2敗、防御率1.37、両リーグ単独トップの24セーブをマーク。

 堂々のファン投票1位で選出され、「ファンの皆さんに選んでいただけたという事が本当に嬉しく思います」と逞しさを増した表情で頭を下げた。

 「セーブ数に関しては、本当にチーム状態がよく、出る機会が多く回ってきている、チームにもらっている記録だと思っているので、本当にありがたいと思います。僕は三振を取るスタイルで、そこを期待されていると思うので、三振を取れるような投球を目指して頑張りたいと思います」と松井。

 特筆すべきは、さらに磨きがかかった奪三振能力で、今季はここまで驚異の奪三振率15.33をマークしている。同じ腕の振りから、一級品の決め球3種類(ストレート、スライダー、チェンジアップ)を操る黄金左腕が、「常に三振を狙う」とセの強打者をねじ伏せる。