楽天―広島3  プロ初完封で3勝目を挙げ、笑顔でナインとタッチを交わす広島・九里(12)=楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】


■九里亜蓮(広島東洋)
○2-0vs東北楽天(ZOZOマリン)
投球成績/9回 被安打3 奪三振3 失点0

 広島東洋の九里亜蓮が交流戦最終戦でプロ初完封勝利を記録した。12球団最下位と悪夢の交流戦となったチームで、全カード負け越しを阻止する値千金の完封劇となった。

 9回を投げきり、投球数は107球。奪三振3が示すように、27アウト中、併殺打1つを含む18アウトが内野ゴロと、打たせてとる投球で6年目のプロ初完封を記録した。「野手の皆さんがしっかり守ってくれたおかげ」とバックに感謝した九里だが、8回には三本間へのファールフライをダイビングキャッチと、自ら好守も見せた。昨季、プロ初完投勝利を記録した試合では、9回に2本の本塁打を打たれた。「今日はひとつひとつアウトを取ることを心がけた」と、先頭打者に安打を許したが、併殺打でピンチを切り抜けた。

 先発、リリーフ兼用の右腕として評価の高い九里は、今季も先発からスタートしたが、結果が残せずリリーフに回った。それでも「目の前の試合で自分の力を出し切るだけ」と交流戦から先発に復帰し、9日の福岡ソフトバンク戦では同一カード3連敗を阻止する勝利を挙げ、この日も交流戦で最後に残ったカード勝ち越しのチャンスを最高の結果でモノにした。

 初完封のウイニングボールを「(西川)龍馬にスタンドに投げられてしまった」と明かした九里。「もう一回、今回のような投球をして、次はボールをもらいたい」というマルチ右腕は、再開後のリーグ戦で大きな力になるはずだ。