2020年の東京五輪で野球とソフトボールの会場となる福島市の県営あづま球場の周辺でクマの出没が相次ぎ、施設側が神経をとがらせている。地元では知られた出没スポットだが、五輪やプレイベントには国内外から事情を知らない多くの人が来ることから、専門家は注意を呼びかける。

 パン、パン、パン――。

 5月下旬、福島市中心部から南西に約10キロ、田んぼや雑木林に囲まれた球場がある公園内で乾いた爆竹の音が響いた。クマが出没するたびに管理事務所の職員は朝夕の2回、車で園内をパトロールし、道路脇で草木が踏みつけられた獣道などを見つけては爆竹を鳴らす。施設管理課の高橋政人さん(40)は「クマは音で驚き、煙や火薬のにおいを嫌うので近寄らなくなる」と話す。