「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(14日、北海きたえーる)

 女子シングルス2回戦で、世界ランク15位の佐藤瞳(21)=ミキハウス=が、リオデジャネイロ五輪女王の丁寧(中国)を4-2で撃破する波乱劇を演じた。8強入りを果たし、15日の準々決勝では平野美宇(19)=日本生命=と対戦する。

 難攻不落の中国最強女王を攻略すると、佐藤は地元北海道の観客席に向かって大きくガッツポーズした。「丁寧選手に勝てたのは信じられないけど、地元北海道で勝つことができてうれしい」。何度も目をまばたきしながら、興奮冷めやらぬ様子で金星の味をかみしめた。

 佐藤は攻撃卓球が主流の時代にあって“絶滅危惧種”ともされる守備型のカットマン。五輪女王のボールを根気強く返球して攻撃の芽をつみながら、相手体力と集中力を削り、ミスを誘った。「丁寧選手は粘られたときに体力的にキツそうで嫌がっていた。相手が打ち急いでくれて、そこを徹底するしかないと」と振り返り、東京五輪代表を狙える位置にいるだけに「これからもカットマンを代表して戦いたい」と“少数派の顔”として気合を入れ直した。