「レイズ3-5エンゼルス」(13日、セントピーターズバーグ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が「3番・指名打者」で出場し、メジャー日本人初のサイクル安打を達成した。初回無死一、二塁の打席で先制8号3ランを放つと、三回は左中間二塁打。四回の36分の停電中断をへて試合が再開された後の五回の打席で右翼線三塁打。偉業まで残り単打とした七回の打席で中前打を放ち、偉業を達成した。

 試合後、大谷は祝福の声に「ありがとうございます」と笑顔。達成の瞬間の気持ちを問われ、「ゲームの途中だったので、すぐきりかえた。ベンチに戻ってみんなが喜んでくれたので良かった」とうなずいた。

 プロ入り前も含めてサイクル安打達成について「ないと思います」とし、「あまりホームランは数多く打ってこなかったので、ホームランの本数も少ないし、そういう機会なかったと思います」と振り返った。

 記録達成の打席については「ヒットを打ちたいなと思っていたし、低めの変化球もしっかり見られていたし、ストライクゾーンの判断もできていた。それが一番よかった」と納得の表情。自身の状態について「どの球がきても対応できる準備ができていて、ツーストライクに追い込まれても前に飛ばしてヒットゾーンに飛ばせることができているかなと思います」と語った。

 本塁打はメジャー自己最少の打球角度19度、高さ16メートルの弾丸ライナーで中堅左へ一気に運んだ。飛距離は126メートルだった。11日のドジャース戦で前田から先制7号を放っており、今季2度目の2戦連発。メジャー通算30本塁打とした。

 偉業まであとシングルとした七回の打席は2死一塁の場面。右腕ウッドに対し、フルカウントから8球目の140キロチェンジアップを中前へはじき返し、メジャー史上初となる日本人選手によるサイクル安打を達成。敵地での試合だったにも関わらず、客席はスタンディングオベーションで偉業を称えた。

 エンゼルス広報部によると、チームのサイクル安打は13年5月21日のマリナーズ戦でトラウトが達成して以来、8回目7人目だという。メジャーでは326回目で今季はパイレーツのポランコが4月5日のツインズ戦で成し遂げている。