◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム2―2広島=延長12回規定により引き分け=(13日・札幌ドーム)

 負けなかった。そのことが、結果的に大きな意味を持った。日本ハムは延長12回、4時間10分の死闘を粘って今季4度目の引き分けに持ち込んだ。首位・楽天が敗れたため、勝率の差でリーグ優勝した16年以来の単独首位に浮上。栗山監督は「本当にみんなが頑張った。勝たせてあげたかった」と悔やんだが、勝ちに等しい引き分けだった。

 土壇場で粘った。1点を追う10回。先頭の西川の右越え二塁打を足がかりに1死三塁とし、王柏融が左翼フェンス直撃の同点適時二塁打。数少ないチャンスを生かすと、投手陣は強力打線を8投手の継投で2得点に封じた。木田投手チーフコーチは「投手陣全員で戦っていかないといけない。それを全員がやってくれている」。1点が命取りとなる展開での奮闘をたたえた。

 勝利のために一丸となる―。その姿は前日12日の試合と重なった。デビュー戦となったドラフト1位・吉田輝が5回1失点と好投すると、1点のリードを4投手の継投とバックの体を張った守備で守り抜いた。この日は10回無死満塁で救援した玉井が、押し出し四球の1失点のみで切り抜けた。味方の同点劇へと望みをつないだ。指揮官は「昨日からのつながりを含めて、みんなが何とかしたいという気持ちが一つになっていることはいいこと」。ドラ1右腕がもたらした一体感は、この日の結果と無関係ではないのかもしれない。

 首位浮上については「全然、関係ない」と語った指揮官だが、こうも言った。「個々のやる方向性だったり、競争だったり、自分の今年の方向性がはっきりしているのは事実」。交流戦でも首位タイのチームはセ3連覇中の広島に2勝1分け。試合を重ねるごとにチームは一体感を増している。それを証明した死闘だった。(小島 和之)