◆日本生命セ・パ交流戦 西武2―8巨人(13日・メットライフドーム)

 巨人の桜井が7回1失点で3勝目を挙げた。2試合続けての好投で、先発で2連勝。その投球に応えるように、打線も初回に丸の先制打、4回に炭谷が古巣から初本塁打となる3号3ランで援護。5回に3号2ランを放った阿部は、7回に史上42人目となる350二塁打を達成した。大量8点を奪って交流戦3カード連続勝ち越しを決めた巨人。首位・広島とはついに1ゲーム差まで迫った。

 桜井は力の限り、腕を振った。6点リードの6回1死で2者連続四死球を与え一、二塁。打席には中村を迎えた。「切り替えるしかないと思って。次の打者を打ち取ることだけを考えていた」。1ボール2ストライクからの5球目、低めの直球で最後は三ゴロ併殺打に仕留め、ピンチを乗り切った。

 前回登板した6日(楽天生命)はリーグ首位だった楽天相手に7回途中1失点で先発初勝利。今回は12球団一の得点力を誇る西武打戦にも一切ひるまなかった。「恐れて投げるよりも、攻めて打たれたらしょうがないやんっていう気持ちで投げてました」。球威ある直球と持ち味のカーブで要所を締め、西武打戦を攻め立てた。

 4回以外は走者を許すも失点は7回の木村のソロのみ。自己最長の7回111球4安打1失点で今季3勝目を飾った。先発で2試合続けて結果を出した。原監督は「躍動感があるし、緩急をつけられる。リリーフの時に覚えたことが、先発で水を得た魚のごとく機能している。先発の方がリリーフよりもどちらかというと、おおらかに戦える。そういう点では彼の中で非常に楽になっているのかなと思わせる」と賛辞を贈った。

 この日の試合前、早出練習でマシソンから「頑張って」とエールを送られた。桜井は「7回までは絶対に投げきるよ」と約束。連日リリーフ陣がフル稼働しているなか、とにかく1イニングでも長く投げることに集中し、約束を果たした。

 プロ4年目、さらに成長しようと、いろいろな選手を参考にしすぎて迷走した時期もあった。昨年のシーズン後半から「原点に戻ろう」と、学生時代から憧れていた元巨人の桑田真澄氏=スポーツ報知評論家=だけを参考にすることを決意。桑田氏の本や動画を全部見まくった。大切なのは体全体のバランスだと気づいた。

 「自転車を速く走るためには足の力でこぐ。だからスピードは下半身から作られる。上半身はハンドル操作でつまりコントロール、という文を読んだ。投球フォームも下半身を軸にするとスピード、パワーにつながると気づいた」

 下半身を軸にすることで、上半身への体重移動がうまくいく手応えをつかみ、先発ローテまではい上がった。

 チームは交流戦3カード連続勝ち越しに成功。宮本投手総合コーチは「胸を張って先発ローテ入り」と太鼓判を押した。桜井は「やってきたことに対して結果も付いてきている。自信持ってやっていけたらいい」。先発の一角として強い決意を口にした。(玉寄 穂波)