宮崎合宿中のラグビー日本代表は13日、試合形式の練習でセンターの梶村祐介(23)=サントリー=が攻守に渡って存在感を見せ、初のW杯代表入りへ猛アピールした。兵庫・報徳学園高3年時の2013年秋に代表合宿へ初招集された逸材だが、現在は当落線上。今合宿で生き残り、7~8月のパシフィックネーションズ杯、そしてW杯本番への“逆転選出”を狙う。

 崖っぷちの梶村が、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)に生き残りをアピールだ。「当落線ギリギリ」の男は、フルコンタクトのタックルを除いた15対15の実戦形式の練習で、攻めてはタイミング良く走り込むと味方のSO田村優(キヤノン)からパスをもらって抜け出し、守っては相手のNO8マフィ(NTTコム)に見事なボールタックルを決めて攻撃を阻止した。攻守で存在感を見せたが「一日だけ良くてもダメ。フルコンタクトが入ってきても、これを継続したい」と貪欲だった。

 全体練習後は、明大の先輩でもある田村にアドバイスを仰いだ。「僕が、まだまだ(田村)優さんに発信できていない。どこにスペースがあるかとか、オプション(選択の)コール。教わりながら、責任をもってやっていく」。センターとして、司令塔のSOと一緒にゲームを作る意識は強い。

 6年前、わずか18歳で代表合宿に初招集された。超高校級と騒がれ「勘違いした」と伸び悩み、明大時代は初キャップに届かなかった。泥臭く、献身的なプレーを心掛け、サントリー入りした社会人1年目の昨秋、欧州遠征のロシア戦で代表戦デビュー。今季は、日本代表候補で編成される「ウルフパック」で6戦すべてに出場し、うち5戦が先発。ジョセフHCからの信頼を重ね、約60人から42人に絞られた今合宿に呼ばれた。

 センターでの序列は最下位と自覚している。「自分が危ない位置にいることに変わりはない。ムラをなくし一貫性をもってアピールしたい。僕は周りの選手よりも努力しないと」。連日3~4部練習とハードな宮崎合宿にも表情は充実。逆転での初W杯へ挑戦は続く。(田村 龍一)