阪急阪神ホールディングス株式会社の定時株主総会が13日、大阪市北区の梅田芸術劇場で開催され、3510人の株主が出席した。例年行われる質疑応答では、就任1年目の矢野燿大監督(50)に対する厳しい意見はなく、阪神百貨店名物「いか焼き」の甲子園での販売要望など珍要求も飛び出した。

 首位を争う好調な矢野阪神が、手厳しい株主を軟化させた。約2時間の質疑応答で、タイガースに対する質問は4問。ドラフトの指名方針や、エラーの多さに苦言を呈する株主はいたが、ほぼ“無風”で終わった。

 チームに対して言うことがなかったのか、異例の提案も飛び出した。ある男性は「試合はサンテレビで全て中継をしてほしい。あと、甲子園でいか焼きを売ってほしい」と発言。さらに「甲子園の焼き鳥のタレが濃いのは、ビールを売ろうとしているからですか?」と注文もつけた。

 百北常務取締役は「貴重なご意見として、球団に持ち帰って話します」と返答。昨年12月に就任後、オーナーとして初めて株主総会に出席した藤原オーナーは「『考えてやりたくなる』というところでは、タイガースは愛されていると思いますね」と話し、あらためてファンの情熱を感じ取った様子だった。

◆いか焼き 大阪市北区梅田の阪神百貨店で売られている名物商品。いかの姿焼きではなく、出汁、小麦粉、カットしたイカを混ぜ合わせ、専用鉄板で挟んで焼き上げる“粉もん”。1枚152円。ラインアップは玉子を混ぜたデラバン(1枚206円)など5種類がある。甲子園の阪神戦を前に購入していくファンも多い。