「全日本大学野球選手権・準々決勝、明大3-0東洋大」(13日、神宮球場)

 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。今秋ドラフト候補の明大・森下暢仁投手(4年・大分商)が今大会初登板で完封。仏教大は石井太尊内野手(4年・玉野光南)が決勝スクイズ(記録は安打)を決め、前年覇者・東北福祉大にサヨナラ勝ちした。東農大北海道オホーツクとともに初の準決勝進出。東海大は逆転で大商大を破った。

 大学初となる全国舞台でのマウンドで、明大・森下が快投を演じた。テンポよく投げ込み、わずか108球。「うまく投げ切れたかな」とカットボールを軸に、スローカーブで緩急も駆使しながら凡打の山を築いた。

 “ドラフト候補対決”では直球で押した。六回2死一、二塁の場面で東洋大・佐藤に対し、「打ち取れば流れがなくなる場所」とこの日最速の152キロ。力ない三邪飛に仕留めて、最大のピンチを脱した。

 大学ナンバーワン投手として、ネット裏からも熱視線を受けた。阪神・畑山統括スカウトは「勝負どころで投げミスもなかった。(大学生投手では)トップクラス。伸びしろもある」と絶賛。東都の王者を倒した右腕の評価はうなぎ上りだ。

 快勝にもエースは満足していない。最終回2死二塁から左前に運ばれたが、本塁クロスプレーの末に二塁走者がタッチアウト。「後味はちょっと悪い」と苦笑した。チームとして38年ぶりの大学日本一へ次こそ“満点快投”を披露してみせる。