ダンスの仲間たちと、心をひとつに最高の夏を! 第7回全日本小中学生ダンスコンクール(朝日新聞社主催、キユーピー協賛)が今年も8月に西日本、九州、東日本、東海の各ブロック大会開催が予定され、学校参加の部の応募締め切りが6月21日に迫る(オープン参加の部はすでに締め切り)。

 今回初めて東日本大会の審査員を務めるのは、ももいろクローバーZなど、多数の有名アーティストの担当経験がある振付師・石川ゆみさん(スターダストプロモーション)。ダンスの魅力や小中学生チームへの期待を語ってもらった。

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--石川さんがダンスを始めたきっかけは

 「中学へ入学したとき、新入生への部活動紹介がありました。創作ダンス部のパフォーマンスを初めて見た時、フワッとしたワンピースに白い手袋をつけて踊っていて、衣装もかわいいし、リズミカルで何だか楽しそうだと感じました。そして気がついたら入部していました」

 --ダンスを始めてどうでしたか

 「中学では技術を磨くと同時に、先輩への態度や言葉遣いや先生のおっしゃることは素直に聞くなど、上下関係を教わりました。そして、2年生ぐらいの時、沖縄アクターズスクールがはやっていた時期でもあり、学校で友達が安室奈美恵さんの『Body Feels EXIT』を踊っていて、『じゃあ、一緒に踊ろう』と言ってやり出したころから、すっごくダンスが楽しくなったんです」

 --高校でもダンスを続けられた

 「中学から出場したコンクールに高校でも毎年出場していました。ダンスはもちろん、衣装や音楽もすべて部員みんなで考えて創作しました。先輩からの伝統を受け継いだんです。作品を創るって、こういうことなんだと思いました」

 --ダンスの魅力を教えてください

 「踊る人も見ている人も心が踊るということなんだなと思います。説明しなくても、どこにいても、年齢も何の差別もなく。今思えば、私も中学校の時に心を踊らされ、奪われていたのかなと思います」

 --振り付けにこだわりはありますか

 「歌詞を読み込むことですね。私は歌詞の意味を自分なりに理解しないと振りが創れません。基本的にアーティストさんの曲は何百回も聞きます。そうすると、引っかかるワードがあるんです。そこを読み込みます。音楽は耳で聞いて、歌詞は心に響きます。それで、ダンスを見て五感が刺激されるんです」

 --ももいろクローバーZとのエピソードを聞かせてください

 「彼女たちに初めて指導したのが、大会に出場するみなさんと同じ小、中学生の頃だったんです。でも、彼女たちは私に完全におびえてました(笑)。プロデューサーさんに『厳しく指導をしてください』と言われていましたので。怒っているときも、胸が痛かったです。『こんなかわいい子たちを怒って』って。しかし、上達するには必要でした」

 「今思えば、本当に彼女たちはよくやったな、と心から感心します。毎日、一緒にいました。ファーストシングル『行くぜっ! 怪盗少女』が発売されたときぐらいでしょうか。色々と彼女たちからも発言をしてくれるようになって、私たち運命共同体だっていう雰囲気になりました。メンバーと心が通じ合ったと私は感じました。彼女たちともそうですが、ダンスがなかったら、今、私は誰ともつながっていなかったと思います」

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 --今大会の審査員を初めて務めていただきます

 「スタジオで小学生に会うと、すごく元気。そういう子たちが一生懸命に練習して仲間たちと一緒に創り上げたダンスの最高峰を見られるなんて、すごく楽しみ! 今は昔の子供たちよりも、絶対にスキルも上がっていると思います」

 --ダンスを指導する学校の顧問の先生へひと言

 「たとえ運動が得意でなくても踊りが上達する子はたくさんいるので、体育が苦手とか関係なく、子供たちを長い目で見てあげて欲しいと思います。可能性はきっとあると思います」

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いしかわ・ゆみ 振付師としてアーティストやCM、イベント、ライブ、舞台などさまざまなジャンルで振り付けを提供し活躍。ももいろクローバーZやラブライブ!など多数担当。ダンサーとしても出演した経歴も持つ。