◆日本生命セ・パ交流戦 楽天7-4ヤクルト(12日・楽天生命パーク)

 躍るようにして、久保がマウンドに駆け上がった。4回。1点差に迫られ、なお1死二、三塁で今季初登板。「もうちょっと楽なところで投げさせてよ、と思ったけど、緊張はしなかったですね」。一打逆転のピンチをしのぐと、続く5回も3人でピシャリ。無安打救援で、松坂世代のベテランが今季初勝利を挙げた。

 ようやく巡ってきた出番だった。17年目の今季は春季キャンプから2軍暮らし。それでも、気持ちを切らすことなく準備を重ねた。2軍で16試合に登板して2勝3セーブ、防御率1・15の好成績を残し、8日に今季初昇格。同学年の平石監督は「彼の場合、経験がある。ああいうピンチでも迷わず出した」と言い切った。

 この日のヤクルトは、松坂世代の館山が先発。ソフトバンクも和田が先発していた。「みんなで盛り上げていけたらいいな、という気持ちはある。でも、対戦してたら別。館山? 打たれろ打たれろと思ってました」と笑い飛ばした。

 巨人からDeNAを経て、17年から楽天に移籍。故障で育成落ちも経験したが「楽天に入って、野球をやれる喜びを与えてもらった。でも、今年は監督を胴上げするっていう明確な目標ができた。今年は楽しむだけじゃなくて必死に頑張っていこうかな」。チームは今季3度目の4連勝で、貯金を今季最多の8に伸ばした。

 ◆久保 裕也(くぼ・ゆうや)1980年5月23日、福岡県生まれ。39歳。沖学園高から東海大を経て、2002年ドラフト自由枠で巨人入り。11年は20セーブと活躍したが、15年限りで戦力外となり、DeNAへ移籍。16年に戦力外に。17年2月にテストを受け、楽天に入団。177センチ、78キロ。右投右打。