「全日本大学野球選手権・2回戦、九産大1-2大商大」(12日、東京ドーム)

 2回戦7試合が行われ、8強が出そろった。今秋ドラフト候補の大商大・橋本侑樹投手(4年・大垣日大)が9回3安打1失点と好投し、2回戦突破に貢献した。初の日本一を掲げた宮崎産業経営大は、エースの杉尾剛史投手(4年・宮崎日大)が力投したものの、延長十一回タイブレークの末に敗れた。

 左のエースがほえた。最速148キロ左腕の大商大・橋本が9回を投げきり、3安打1失点6奪三振(自責0)の好投。リーグ戦での不調に続き、指先のマメが悪化するなど、最近は思うように投げることができなかったが「チームに迷惑をかけていたので、何とか勝ちたかった」と一球一球丁寧に投げ込んだ。初戦を完投した大西からアドバイスを受けるなど、チーム全員で橋本の勝利を支え、4年ぶりの8強入りを決めた。

 一回、二回を三者凡退に抑えて最高の立ち上がりを見せると、失点を許した三回以外は三塁を踏ませない完璧な投球。走者を背負っても冷静さを失わず、キレのある直球を決め球に、要所で変化球を効果的に使うなど“本来の力”を見せた。

 阪神・渡辺スカウトも「良かったね。左でここまで投げるのは魅力的」と評価した。「チームの勝利のために、自分の投球をしたい」と意気込む橋本。左右のエースで、悲願の「日本一」へチームを導く。