「エンゼルス5-3ドジャース」(11日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)がドジャース戦に「3番・指名打者」でフル出場。相手先発の前田健太投手(31)から先制の7号ソロを放つなど、2安打1打点と活躍した。今季初盗塁も決めた。前田は4回1/3を2本塁打を含む3安打5失点、4奪三振4四死球で、3敗目を喫した。

 低い弾道で打球は右翼席に伸びた。初回2死走者なし。フルカウントから高めに浮いたスライダーを大谷が完璧に捉えた。「(打球が)上がっていなかったので行ったかどうか分からなかったですけど、しっかり入ってくれてよかった」。両手に残る感触を裏切る飛距離127メートルの先制7号。5点を奪う猛攻を呼び込んだ。

 マウンド上で悔しがったのは前田だ。昨年7月の対決では2打席無安打に封じられている右腕へのリベンジ。8日のマリナーズ・菊池に続いて日本投手から一発を放ち「うれしいですね。前田さんはずっと球界トップの選手。そういう方とまたこっちでやるのは楽しみでもあります」と満足感を漂わせた。

 5-2の七回の打席では外角低めチェンジアップを右前へ落とす技あり打で今季10度目のマルチ安打をマーク。今季初盗塁となる二盗にも成功した。

 両軍の本拠地が隣接していることから「フリーウェイシリーズ」と呼ばれる“伝統の一戦”。この日は勤続40年のミード球団副社長兼広報部長にとっての最後の試合だった。勝利に沸くフィールドで同氏は頭からゲータレードシャワーを浴びてずぶぬれになった。「勝ってああいうふうにできたのはよかった。勝たないとああいうふうには盛り上がれない」。大谷の本塁打がみんなを笑顔にした。