◆ヤンキース12―5メッツ(11日、ヤンキー・スタジアム)

 7日に長女が誕生したヤンキース・田中将大投手(30)は本拠のメッツ戦で6回2/3を5失点(自責点4)も、打線の援護で30日ぶりの4勝目を挙げた。

 田中にとって、7日に生まれたばかりのまな娘にささげる白星だ。「勝てたのは良かった」と胸をなで下ろした。3回に3ランなどで一気に4失点したものの粘りの投球で7回に降板する際には観客席から大歓声と拍手が湧き起こった。ダブルヘッダー第2試合に備えてブルペン陣の消耗を防ぐために7試合連続6回以上投げた右腕に、ブーン監督も「ダブルヘッダーの日に長い回を投げた」と満足げだ。

 長女誕生に、大リーグの産休制度「父親リスト」を使ってニューヨーク市内の病院で出産に立ち会った。翌8日は、本拠地でブルペン入り。前日は雨天順延。デーゲームにスライド登板と様々な変化に対応しながら結果を出した2児の父は、「こっちは、家族が一番という考え。快く送り出してくれた。一生で一度しかない時は、大事にしたい。(赤ちゃんは)小さいですよ」と誇らしげに語った。

 この日は最近激減していたカーブを有効に使い、打者29人中26人から初球ストライクを奪い「違うアプローチでやって、いい部分が出てきた」。まな娘誕生後初勝利にもウィニングボールには「いらないですよ」。更なるレベルアップを目指している。(一村 順子)