高倉ジャパンのエースがチームを救う。なでしこジャパン(FIFAランキング7位)のFW岩渕真奈(26)が、14日のスコットランド(同20位)戦で先発出場することが濃厚となった。今年に入って度重なる負傷に悩まされ、W杯初戦の10日のアルゼンチン戦に途中出場して約1カ月ぶりの実戦復帰を果たしたばかり。16年4月からの高倉監督体制ではチーム最多の13得点と実績十分のエースが、1次リーグ突破をかけた大一番で躍動する。

チームは第2戦が行われるレンヌ近郊で約2時間調整した。岩渕は「今日は結構いい練習ができたと思います」と、スコットランド戦を想定したゲーム形式の練習などで汗を流した。

アルゼンチン戦では後半12分に1人目の交代選手としてピッチに立った。ドリブル突破などで持ち味は見せたが、得点は奪えなかった。11年ドイツ大会準々決勝ドイツ戦から続いていたチームのW杯での10試合連続得点記録もストップ。格下相手にまさかの引き分けに終わり、「力になれなくて悔しいです」と責任を背負い込んだ。

強い思いを結果に変える。まだ26歳ながら、今大会でW杯は3度目。ここ2大会は途中出場が多く「今度こそ自分が」と意気込んできた。だが、今年1月の皇后杯決勝で左足底筋を負傷。2~4月の2度の代表遠征を回避した。やっとの思いで復帰した5月2日のリーグ戦では古傷の右膝を痛めた。一時はW杯出場も危ぶまれたが、何とか間に合った。

「スコットランド戦で勝てば1位突破もあるし、次だけを見てやっていきたい。アルゼンチン戦を忘れて。全体としてゴールに向かうプレーを増やした方がいいと思う」と力強く話した。高倉監督も「セットプレーで必殺技を用意している」とニヤリ。 復活した岩渕がチームを決勝ラウンドへ導く。【レンヌ=松尾幸之介】