<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム2-1広島>◇12日◇札幌ドーム

日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18)がプロ初登板初先発で初勝利を飾った。高卒ルーキーの初登板初勝利はドラフト制以降、2015年の楽天安楽以来4年ぶり19人目の快挙となった。

吉田輝は最速147キロをマークするなど伸びのある直球と縦に大きく割れるカーブを武器に5回4安打1失点、4奪三振。昨年セ・リーグ最多勝と最高勝率の広島大瀬良に投げ勝った。高校野球地方大会の夏本番を前に昨年、夏の甲子園で“カナノウ旋風”を巻き起こした金足農の元エースが全国準優勝右腕の片りんを見せつけた。

【吉田輝星の投球内容詳細】

<初回>

1死満塁のピンチを背負ったが、無失点で切り抜けた。球数31球のうち直球は25球で最速は147キロをマークした。

先頭の長野に右前打を浴びてプロ初被安打。続く菊池涼は9球目に一塁後方への邪飛に打ち取ったかに見えたが、右翼の大田と二塁の渡辺がお見合いするような形で捕球できず、最後はプロ初四球。バティスタは三ゴロ、鈴木には四球で1死満塁も、西川は140キロ直球でプロ初となる空振り三振。磯村は三ゴロに仕留め、手をたたきながら三塁側ベンチへ引き揚げた。その裏、大田が守備のミスを挽回するように、先制の12号ソロを放ち、吉田輝も笑顔を見せた。

<2回>

2死無走者からプロ初失点を喫した。

先頭の安部は136キロのフォークで二ゴロ。会沢は高めの誘い球、143キロ直球で空振り三振。田中広は110キロのカーブを右前に運ばれ、長野にはフルカウントから140キロ直球を左中間に運ばれた。スタートを切っていた田中広が生還し、適時二塁打となった。菊池涼は遊ゴロ。

この回は22球を投げ、2回までの球数は52球。

<3回>

2回に再び打線が1点を勝ち越した直後、プロ初の3者凡退で切り抜けた。

3番バティスタは遊直、4番鈴木は右飛、5番西川は左飛。10球で片付け、3回までの球数は63球。

<4回>

2死二塁のピンチを迎えたが無失点。

先頭の磯村は144キロ直球で空振り三振。安部は134キロのフォークで二ゴロ。会沢には右中間へ二塁打を浴びたが、田中広は143キロ直球で詰まらせて三邪飛。4回まで74球。1点リードのまま、勝利投手の権利がかかった5回のマウンドへ向かった。

<5回>

この日2度目の3者凡退でプロ初勝利の権利を得た。

先頭の長野は130キロのスライダーで左飛。菊池涼は145キロ直球で空振り三振。バティスタは146キロ直球を右中間深くに運ばれたが右飛。5回まで84球。勝ち投手の権利を手にした吉田輝に、スタンドのファンから大きな拍手が送られた。三塁側ベンチでは木田投手チーフコーチと、がっちり握手を交わした。