「交流戦、ソフトバンク2-2阪神」(11日、ヤフオクドーム)

 勝利はほぼつかみかけていた。九回2死二塁。今季2度目の完投勝利を目前にした阪神・メッセンジャーは、最後でソフトバンク・今宮に同点適時打を浴びた。勝てなかったが、負けなかった。強力ソフトバンク打線を相手に9回2失点。堂々たる投球で、マウンドに君臨した。

 序盤から徹底した低めへの意識とストライク先行の投球で主導権を握った。最速147キロの直球に加え、スライダーにフォーク。その全てを低めに集め、時折織り交ぜるカーブで投球にアクセントを付ける。福田にソロを被弾した四回以外は、八回まで全て3人で攻撃を片付ける圧巻の内容だった。

 右腕が悔やんだのは九回、先頭の釜元に浴びた右前打。「痛かったね」と振り返ったが「先発としての仕事はできた」と胸を張る。福原投手コーチも「次につながっていくと思う。いい調整をしていってもらいたい」と次回登板に期待した。常勝軍団を相手に見せた敵地での熱投は、虎のエースたるゆえんを物語っていた。