6月12日でラグビーW杯日本大会開幕の9月20日まで100日となった。史上初の8強以上を目指し宮崎合宿中の日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)の盟友、元日本代表SHグレアム・バショップ氏(52)が取材に応じた。

 6月初旬、1999年W杯の日本代表が集まり、ジョセフHCの激励会が行われた。母国ニュージーランド(NZ)で建設業を営むバショップ氏も来日し参加した。

 「日本に来るのは久しぶり。みんなで翌朝6時まで飲んだよ」

 ジョセフ氏との出会いは1995年。カンタベリー州代表vsオタゴ州代表で対戦した。第一印象は「怖い」だった。

 「ジェイミーが試合中にラフなプレーをするのはみんな知っていた。ラックの中とかでね。パンチする? いや、小突くぐらいかな(笑い)。汚いプレーをしてくるトンガ代表にも立ち向かっていく感じだった。心を大事にする人。毎回100%で、フィジカルで仲間を鼓舞していくタイプだった」

 同年のW杯にニュージーランド代表として共に出場した。その後、サニックス入りし、平尾誠二監督の下、当時の国際規定に基づき日本代表としてプレーする同じ道を歩んだ。

 「僕たちはオールブラックスだったから、日本代表をリードしていこうという話をした。彼はFWにラインアウトとかディフェンスをアドバイスしていたと思う」

 一緒にプレーしていた時から、名コーチの資質を感じていた。

 「ラグビー以外のところでもスタッフや組織をまとめる能力が優れていた。選手の個性を見抜いて、何がベストなのか、100%生かすにはどうしたらいいか判断する力があった」

 日本代表ヘッドコーチ就任を聞いた際も「適任だ」と思ったという。仲間思いの激しいプレーをみせ、グラウンドを離れれば焼酎と刺し身を好む。

 「日本のこと、日本人のことをよく分かっている。試合もだし、オフフィールドの大事なことを分かっているから合っていると思った」

 桜のジャージーを着て8試合戦ったバショップ氏は、NZでも日本代表の試合を見ている。前回2015年イングランド大会で3勝した時よりも、さらに強さが増していると感じている。日本語で「チャンス、あるね」と評価した。

 「プロに近付いてラグビーだけに専念できて、割ける時間が増えている。大きく、早く、強くなっている。W杯でいい結果が出るさ。準々決勝までいけると思う」

 W杯開催中の秋に再び来日する予定。盟友に率いられて戦う“後輩”たちを応援するつもりだ。