卓球のジャパンオープン(OP)荻村杯は12日から16日まで札幌市・北海道立総合体育センターで、ワールドツアーで最も格付けの高いプラチナ大会として開催される。女子シングルスの伊藤美誠(18)=スターツ=が2大会の経験を糧に、ツアー3連戦を締めくくる。

 中国OPではリオ五輪女王の丁寧(中国)から通算3勝目を挙げて4強に入り、香港OPでは準優勝。ともに日本女子最高成績を収めた。昨年は決勝で王曼イク(中国)を下したジャパンOPでは2連覇が期待されるが「まずは目の前の1回戦」と足元を見据える。

 香港OPは成長と課題を感じる大会になった。準々決勝のポルカノバ(オーストリア)、準決勝の平野美宇戦はいずれも苦しい展開だったが、多彩なサーブから局面を打開した。「なかなか自分のプレーが出しづらかった時に、勝つか負けるか分からない試合を2試合乗り越えた。そこは前より成長したかな」と胸を張った。

 だが、決勝は王芸迪(中国)にストレート負けを喫した。1週間前の中国OPでは4-3で競り勝っていたが、徹底的な対策の前に「やれることが少なかった」と完敗。「何も試せず気持ちで負けてしまった。中国選手に対しても自分の卓球をやらせてもらえなかった時に自信が持てる。それぐらい強い選手になりたい」と思いを新たにした。

 中国の世界選手権代表5選手は香港OPを回避し、調整十分で臨んでくる。厳しい戦いとなることは間違いないが「自分の持ってるものを全て出し切って、自分の壁を越えられるように頑張っていきたい」。持ち味の独創的な卓球と、それを貫く意志の大切さを改めて確認した18歳が、再び打倒・中国へ歩み出す。