アジア初開催のラグビーW杯日本大会開幕まで、12日であと100日。日本代表は合宿地の宮崎で4部練習を行った。インタビューに応じたBK最年長のSH田中史朗(34)=キヤノン=は、過去2大会と違い「文句を言う必要がない」とチームの成長を実感中。最後になる可能性が高い大舞台への思いを語った。(取材、構成=大和田 佳世)

 過去2度出場の経験がある田中にとってもW杯は近づけば「興奮する」ものだ。

 「(スーパーラグビーの)サンウルブズでも一緒にプレーしているので選手がまとまりやすい。しっかり詰めていけば前回を超えるチームになる。楽しみ」

 超えられるという自信は選手の自主性から生まれている。“ご意見番”で辛口コメントが多かったが、今年は一度もカミナリを落としたことがない。

 「ずーっと文句を言っていると言われてましたけど、今はそういう部分が全くない。昔のダラダラしたラグビーはない。何かあっても、リーダー陣が発言して常に質の高いラグビーができている。意識の違いがある」

 前回を超える1次リーグ突破には強豪アイルランド、スコットランドが立ちはだかる。

 「特にスコットランドは狙い目だと思う。暑さに弱い彼らをフィットネスやスキル、戦術で攻められれば可能性は十分にある」

 BK最年長の34歳。競技人生を考える年齢で自国開催のW杯を迎える。

 「経験はあるので不安はないし楽しみの方が強い。人生最後のW杯をどれだけ楽しんで結果を残せるのかが重要になってくる」

 まずはメンバーに勝ち残るため、日々厳しい練習を重ねて集大成を迎える。