◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ3―6DeNA(11日・ZOZOマリン)

 ラミレス監督のひらめきが痛快な逆転劇を演出した。涌井攻略の秘策として繰り出したのは、何と“横浜高打線”。同校出身の右腕に対し、石川、筒香、乙坂の横浜OBトリオをスタメン起用した。1点を追う5回、3人がそろって仕事を果たし、一挙4得点で逆転3連勝を決めた。

 「去年(横浜OBの)松坂と対戦した時は横浜高オーダーが全く機能せずに負けたけど、今日は機能してくれて、すごくうれしかった」。荒波、石川、筒香、倉本と4人のOBを先発に並べた昨年8月16日の中日戦(ナゴヤD)のリベンジに挑戦。今年は指揮官のインスピレーション通り、5回に打線がつながった。

 まずは涌井の同級生で2番に入った石川(04年度卒)が右翼線へ同点二塁打。「スタメンと知って、ワクと久しぶりに対戦できる、と楽しみにしていた」と高鳴る気持ちをバットに乗せた。逆転後は「涌井さんが甲子園で活躍する姿は目に焼き付いている。横浜高校には特別な思いがある」という後輩の筒香(09年度卒)が四球でつなぎ、最後は乙坂(11年度卒)が「強い気持ちで打席に向かいました」と中前適時打。憧れの涌井を6失点KOに追い込んだ。

 ラミレス監督の采配的中は打線にとどまらない。本拠地で結果が出ず、ビジターにめっぽう強い浜口を、中継ぎ登板を挟んで敵地のZOZOで起用。狙い通りに3勝目をマークした。タクトにデータと直感を巧みに織り交ぜて3連勝。横浜から東京湾を越えて、幕張に風が吹いた。(宮脇 央介)