「ウエスタン、オリックス0-4阪神」(11日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が11日、オセアンBSで行われたウエスタン・オリックス戦に先発した。中11日を空けて臨んだ復帰3度目の登板で、最速157キロを計測するなど5回1安打無失点。無四球、8奪三振で、2軍戦ながら今季1勝を手にした。順調なステップアップを平田2軍監督も絶賛。次回は18日の同・広島戦に先発予定で、早ければ7月中の1軍昇格も見えてきた。

 小躍りするようにベンチに戻る姿が、藤浪の確かな一歩を証明した。復帰3戦目。1回を投げた1戦目から中11日で臨んだ2戦目は3回。続けて中11日の間隔を空け、伸ばしたイニングは5回をメド。最速157キロの直球を軸にし、変化球を織り交ぜた投球内容に、フォームや、抜け球を気にする様子はなかった。「普通に」投げた1勝が、何よりの収穫だった。

 前回5月30日の対戦(鳴尾浜)では、左打者8人を並べたオリックス打線。この日は広沢、武田、比屋根と3人の右打者を起用。初回、簡単に2死を奪うと、3番・岡崎との対戦。変化球で追い込んでからの4球目、この日最速の157キロで空振り三振を奪った。

 「イニングを投げられたこともそうですし、全体的にバランスよく投げることができた。苦しい投球というのもなかったので。普通に投げられたかなと」

 三回、宜保にこの日唯一となる右前打を浴びたが、素早いけん制とクイックで二盗を阻止。さらに四回、カットボールを決め球に3者連続三振を奪い、五回にはT-岡田を直球で2打席連続三振に。5回1安打、8奪三振で無四球。59球の省エネ投球に、平田2軍監督も「文句のつけようがない。素晴らしい」とした上で、昇格時期について持論を語った。

 「夏場になると、絶対に必要になってくる選手やから。そういう時期に晋太郎が(1軍に)いてくれたらね」

 次回は中6日の間隔に縮め、18日のウエスタン・広島戦に先発する。イニングも7、8回を予定。順調に消化すれば、7月中の1軍も見えてくる。矢野監督も「決まってない」とした上で、必要戦力として復調した姿に笑顔。「先が見える段階になった。(復帰時期を)逆算しながらやっていく形にできる」と言及した。

 ほぼ完璧な内容にも、藤浪は先を見据えた。横の変化が中心になった投球を「一辺倒」と反省。「幅」をテーマに挙げた。「もう少し、ゆとりを持って。あとはアクセントで、あまり投げない変化球を投げるとか。そういうところです」。細かくなってきた課題は、自信と確かな手応えだろう。一歩、一歩、復活の舞台が見えてきた。