◆報知新聞社後援 全日本大学野球選手権第2日 ▽1回戦 桐蔭横浜大8x―7中京学院大(11日・神宮)

 桐蔭横浜大(神奈川大学)は、今大会最重量113キロの大学日本代表候補・渡部健人内野手(3年)が右中間への一発。チームも逆転サヨナラで2回戦へ駒を進めた。

 欲望のままに、桐蔭横浜大・渡部はバットを振り抜いた。同点の6回2死で逆方向の右中間席に一時勝ち越しソロ。今大会最重量の大砲は右手を突き上げ、公式登録より3キロ重い「113キロ」と笑って告白した。

 「体形が似ている」という西武・山川の「全打席本塁打狙いの気持ちを参考にしている」。憧れのスラッガーよりも体重は5キロ増し。「自分の重さで下半身は自然に筋トレになる」。ウェートよりティー打撃でスイングを磨いてきた。元西武トレーニングコーチで、チームを指導する中野達也氏(35)も「飛距離が出るし、大きくて動ける。山川タイプ」と太鼓判を押す。

 三塁守備で5、6回と2失策がともに失点につながり、渡部は「足を引っ張ったので、自分のバットで返そうと思った」。フィリピン出身の母を持ち、神奈川県内の高校1年冬に日本ウェルネスに転校。日本高野連の規定で1年間公式戦に出場できなかったが、高校通算25本塁打。豪快な一発で周囲の恩に報いた。

 チームは2点差の9回に押し出し四球、ボークで追いつき、道上季生の中犠飛で逆転サヨナラ勝ち。渡部は好きな食べ物に「ハンバーグ」と即答。2年ぶりの初戦突破だけで、おなかは満たされない。