4月の日本室内選手権男子高飛び込みで最年少優勝した12歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が11日、4位に入ったグランプリ(GP)スペイン大会から成田空港に帰国し、シニアの国際大会デビュー戦を「思いっきり楽しめた」と笑顔で振り返った。

 自身初のヨーロッパ遠征。大舞台に平常心を失いかねない状況だが「知らない人ばっかりなんで、あんまり緊張しなかった」と大物っぷりを感じさせた。

 大会前は決勝に残ることすら想像していなかったと言うが、決勝では2本目の入水が乱れるなど不完全燃焼。4位という結果に涙を流した。「悔しいけど、最初にしては頑張ったかな」。海外の選手からは「ナイスダイビング」と声を掛けられたという。それでも上位に入った中国選手は「入水までしっかり決めてくる。まだまだ遠いなって思った」と、その差もしっかりと受け止めた。

 大会後はマドリード中心部のプエルタ・デル・ソル広場を訪れるなど、観光も楽しんだ。「まだ自分は世界に知られていない。いろんな人に発信できたんじゃないか」と玉井。13歳の中学2年で迎える東京五輪へ、世界を舞台に大きな経験を得た。