阪神・矢野燿大監督(50)が10日、11日からのソフトバンク戦(ヤフオクD)、オリックス戦(京セラD)の敵地6連戦で、大腸がんから復帰した原口文仁捕手(27)を指名打者で先発出場させる可能性を明かした。

 指名打者が使えるこの6連戦が、指揮官には待ち遠しかった。「いい悩みじゃない。DHというのが1週間続くんで、チームにとって何が一番いいのかを判断しながらやっていけたらなと思います」。原口のほか、右ふくらはぎ筋挫傷から11日に1軍復帰する福留、糸井の名も挙げながら、うれしい悩みを口にした。

 1月末にがんを公表した原口は4日のロッテ戦(ZOZO)から1軍昇格した。いきなり代打で適時二塁打を放つと、9日の日本ハム戦(甲子園)ではサヨナラ打に矢野監督が男泣き。復帰後、代打や途中出場して5打数2安打の打率4割で2打点。代打で球団最多タイの23安打を放った昨季と変わらない打撃で復活をアピールしている。「スタメンにつなげるための一打席一打席。スタメンだろうが、代打だろうが、途中出場だろうが、やることは変わりません」と意気込んだ。

 矢野監督は「孝介(福留)の体調も、嘉男(糸井)もみんな万全じゃない中でやってくれているんで、そこは状況見ながら」と日替わりの可能性を示唆。昨季は3連敗するなど2012年以来カード勝ち越しがない相手はミランダ、和田、大竹と3戦とも左腕が先発予定で、右打者の原口のスタメンは十分にありそうだ。

 「そりゃあ3タテしたいし、勝ちたいけど、いつも同じになるけど、俺らの野球をやるしかない」と熱血指揮官。その「切り札」となり得る不屈の背番号94が、好調の矢野阪神を加速させる。(嶋田 直人)