◆高校野球春季東北大会第4日 ▽準決勝 明桜3―2鶴岡東(10日、荘銀・日新スタジアムやまがた)

 準決勝2試合が行われ、明桜(秋田1位)が鶴岡東(山形1位)に3―2で競り勝ち、32年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。明桜はエース右腕の佐々木湧生(ゆう、2年)がコースを突いた投球で12奪三振、7安打2失点の好投を見せた。弘前学院聖愛(青森2位)は仙台育英(宮城1位)に7―6で逆転勝ち。3番・二塁の古舘智礼(こだて・とものり、2年)が9回に逆転打を放つなど、3打数2安打3打点と活躍した。決勝は11日午前10時から荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで行われる。

 勝利の喜びが、体の中から湧いてきた。明桜・佐々木湧は、158球目で最後の打者を見逃し三振に打ち取ると「ヨッシャー!」とマウンドで雄たけびをあげた。今春の公式戦で9試合88得点と、圧倒的な強力打線を誇る鶴岡東を7安打2失点に抑える快投。9日の準々決勝・学法石川戦(4〇3)に続いて、2戦連続の1点差ゲームを制し「最後までしっかり腕を振れた」と胸を張った。

 仲間の踏ん張りに刺激を受けていた。背番号1を任され臨んだ大会だが、ここまでの2試合は、ライバルの1年生・風間球打(きゅうた)や3年生の工藤泰成が奮闘し、接戦をものにしてきた。「(自分も)続きたい」と、9日には鶴岡東が青森山田を13―1と圧倒した試合を現地観戦し分析。「低めにコースを突けば、簡単には打たれない」と、この日は130キロ台半ばの直球とキレのあるスライダーでコースを丁寧に突き12奪三振。6回には本塁打を浴びるも「力んで投げて打たれたので、逆に力を抜いた」。と冷静な投球術が光った。

 チームとしては元号が昭和だった1987年(昭和62年)以来実に32年ぶりの決勝。秋田勢でも、93年の能代商(現・能代松陽)以来となる舞台にたどり着いた。相手の弘前学院聖愛には4月に練習試合で敗れているというが「勢いと明るさは負けない。自分たちのプライドを見せたい」と主将の加藤洋平捕手(3年)。得意の接戦に持ち込み、令和初の東北王者へと駆け上がる。(遠藤 洋之)