第66回春季東北地区高校野球大会(東北地区高野連主催、朝日新聞山形総局など後援)は10日、山形県野球場(荘銀・日新スタジアム)で準決勝2試合があった。県勢として11年ぶりに4強入りした鶴岡東(山形1位)は明桜(秋田1位)に接戦で敗れ、決勝進出を逃した。

 鶴岡東は9日、山形市総合スポーツセンター野球場(きらやかスタジアム)であった準々決勝で、青森山田(青森1位)を大差で破り、準決勝に進んでいた。

 決勝は県野球場で11日午前10時から。弘前学院聖愛(青森2位)と明桜が対戦する。

 「一球の重さを思い知った」。10日の準決勝で粘りの投球を見せた鶴岡東の池田康平投手(3年)は、1点差で敗れた試合をこう振り返った。

 地区予選や県大会での好投が認められ、東北大会は公式戦で初めて背番号「1」を任された。9日の準々決勝で好投した後輩左腕の阿部駿介投手(2年)にも刺激を受け、大会での初登板に臨んだ。

 だが初回、明桜の4番打者への初球だった。甘く入ったスライダーを右翼席に運ばれ、2点を失う。「直球が狙われている」と思って投じた一球だった。

 それでもその後は立て直した。コースを丁寧に突き、三回以外はゼロを並べた。牽制(けんせい)で走者を刺すなど、落ち着いたマウンドさばきも見せた。1死二塁のピンチを招いた八回には、大井光来捕手(3年)から「抑えないとエースじゃないぞ」。続く打者2人を打ち取り、打線の反撃を待った。

 だが、2回戦と準々決勝の2試合で計23得点をあげた打線が、この日は池田投手を援護できず。明桜の先発投手に計12三振を喫し、2得点に封じられた。

 「序盤からしっかり抑えられるように修正する」と池田投手。メンタル面をさらに鍛え上げて「長い夏を過ごしたい」。(西田理人)