第58回山陰高校野球大会は9日、松江市営野球場で決勝があった。米子東が6―3で大社を破り、49年ぶり2回目の優勝を果たした。

 1点を返され2―1の1点差とされた直後の五回表。2死から前打者が安打で出塁し、二番の福原大輝君(3年)に回ってきた。

 相手は今春の選抜大会にも出場した実力校。「何とかつなげたい」と思い、打席に入った。

 「相手投手の変化球の制球がよくない」と分析し、直球に狙いを絞った。2ボール1ストライクからの4球目、内角低めの直球を振り抜き、レフト前に運んだ。相手守備が乱れる間に一塁走者が一気に生還し、貴重な追加点をあげた。

 今大会の直前までレフトへ引っ張ろうという気持ちが強すぎて打撃の調子を落としていた。そこで、右中間方向へと意識を置くようにして臨んでいた。前日の鳥取城北との準決勝では、2点を追う八回裏無死満塁から起死回生の同点適時二塁打を放ち、サヨナラ勝利をお膳立てした。

 福原君はこの日、3安打と気を吐いたが、チームはその後得点を奪えず逆転負けを喫した。「投手陣が少ない点数で抑える中、追加点がとれなかった」と悔しがる。約1カ月後に控える夏の選手権大会を見据え「これから長打力を上げていきたい」と話し、さらなる活躍を誓った。(清水優志)